僕にとってスウィートなお相手

それってもしや君ですか?

羊の木を観ての率直な感想

 

映画「羊の木」

 

2年ほど前から撮影されてて、コンMCで「再来年なんですけどね!!!」って宣伝してた錦戸さんが懐かしい。

 

公開初日にライビュ付きで見てきました。

ネタバレばりばりしてます。

 

 

事前情報ほぼ無しで映画を見にいった私

率直に「恐ろしい映画」だなと思いました。

 

客席明るくなってから周りからは「怖い…」「怖かった…」の感想しか聞こえてこない。すぐライビュあるせいもあるけど、それ以外の言葉は聞こえてこず、皆さん独特な雰囲気を醸し出しながら黙ってライビュ待ちをしていました。黙っていたというよりは、自分の中で消化しようと、頭と心の中を整理してたっていう方が正しい気もする。

 

 

殺人犯の皆さん、全員が何を考えているのか分からない。1つ1つの表情、動作に不気味さがあって、この人は再び爆発してしまうかもしれない…そういった恐ろしさが終始漂っていた。

 

その中でも、私は人間を信じたい派の人間だから、松田龍平さん演じる宮腰さんには懐きやすいオーラというか可愛らしい雰囲気を感じて6人の中では一番親しみを抱いていた。

 

月末さんたちバンド(これビックリしたよ!?!?「えっえっなにこれ!?!?月末さんにこんなバンド趣味あるとか知らんしこの映画で錦戸さんのTシャツ姿見れるとか思わなかったし!!!!えっよく見たら4弦!!!!4弦しかない!!!ベース!!!!???ひぇーーー!!!」って心の中でなってた)を羨ましそうに覗いている宮腰、建物の中に入って楽しそうに小さく踊る宮腰(これすごく可愛い)、嬉しそうにギターを購入する宮腰。ここまでの宮腰さんを私は信じていた。

 

子どもと楽しそうに遊ぶ宮腰。仕事を全うする宮腰。………祭り会場で暴れる人物を止める宮腰、ここでこの人の素性が少し見え隠れした。まだ見たことがない顔があった…そうこの人は元殺人犯。

 

文ちゃんと付き合いだした宮腰。月末は勢いあまって過去のことをバラしてしまう。おいおいおい月末はじめーー

ここは単純に、友情おいおいって感じで見てた。はじめくんからは完全に言ってはいけないこと。まぁ普通の人間らしい感覚といえばそうなんだけど。

文ちゃんは宮腰を疑い始めてしまう。

 

その頃宮腰さんとトラブルになるある男。何か危ういことが起きてる。その後宮腰さんの姿が見られ、水道で手を思いっきり洗っていたから、あれ、相手の男は…って私も宮腰さんを疑い始めてしまう。でもまだ信じていたい私。

 

文ちゃんに触れる手は、きちんと洗われていた。そこだれか宮腰さんの気持ち考察して(他力本願)

 

杉山さんは宮腰さんの素性を早くに感じて接近する。船の上で危うい雰囲気を感じるけど、でもここではとりあえずお互い抑えて、仕事へ戻ろうとした時、宮腰さんは突然爆発した。

 

突然、大きい音を立てて1人の男(しかも普通に魚釣りをしていた他人)が車に吹っ飛ばされた時、私は映画館で飛び上がった。「えっ、えっ、??」ここが一番なトラウマシーンかもしれない。いつも通り、普通に過ごすと思っていた日常が、信じたいと思っていた人間にて壊された。杉山に向けて無表情で車を走らせる宮腰。吹っ飛ばす。最後トドメの一撃。私は何を見てしまったんだろうと怖くなった。宮腰が何を考えているのか分からなくなった。

 

 

でも、宮腰さんはその後、月末と共に過ごしても、殺そうとはしなかった。私はずっとドキドキしてたけど、月末は何もされなかった。宮腰は月末を信じていたし、月末も多分宮腰を信じていた。クライマックスの崖のシーンでも、宮腰は月末を殺しはしなかった。ただ一緒に友達として神頼みをしようと提案していた。

最後ののろろさまがお怒りになる(?)シーンだけコメディちっくになってたけど、月末は助かった。

 

文ちゃんは、月末の名前だけを叫んでいた。宮腰を完全に疑っていたのだろう…月末は最後、宮腰を信じていたのかな?

 

宮腰が怖い。松田龍平さんが怖い。それだけのトラウマを植え付けた映画。私は次の日見知らぬ人に襲われかける夢を見て3時に起きました←

 

その他の受刑者もそれぞれ危うさがあったけど、とりあえず松田龍平がすごい。人を信じられない。信じていたのに、疑ってしまった。人間不信になってしまう。そんな映画でした。

 

 

終わった後の客席のムードがとんでもなくて、その後の舞台挨拶もなんだか可哀想になってました笑

正直後味は良くないうえに解釈に時間がかかる映画なので、そりゃキャーいう余裕はなくなりますよね。笑笑

それでも舞台挨拶付きにしていたおかげで1人映画民はかわいい錦戸さんに救われました。

 

もう一度見たらいろんな解釈が出来るのだろうけど、しばらく私は置いておこうかな…。

どよーんとなってしまうけど、映画は面白かったです。飽きることはなかった。好きな人はすごく好きだと思う。ここ最近美女と野獣泥棒役者やみせコドを見てた私にとっては衝撃がデカすぎただけで笑

 

なんというか、これは見た後に誰かと語りたくなるし、自分の見方が変わるし、ある意味心に残りやすい作品になるのではないのかなと思いました。

 

 

…おどろおどろしく進むストーリーの中でも錦戸さんの顔はかっこいいなぁと思っていたし監督も言っていた「普通の人の演技が天才的に上手い」というのを十分に感じた、映画「羊の木」でした!!!!

 

ちなみに羊の木がなんなのかはまだ分かってません!!!

 

🌳おわり🐑